徒然花

生きる意味を求めて

望みを遂げたが満足はない

河合隼雄さんと柳田邦男さんの対談本に

『心の深みへ』という本がある。

 

その第二話の冒頭で、

河合隼雄さんはこんなことを書いている。

 

マクベス夫人の科白(せりふ)に、

「望みを遂げたが満足はない」

というのがある。

二〇世紀の世界の、

とくに先進国の人々を見ると、

この言葉がピッタリのような気がする。

 

これは何も、

二〇世紀の人に限った話ではなく、

二一世紀を生きる自分たちにも当てはまることだ。

 

自分らは、

いろんな人のおかげで、

何不自由ない生活を送っている。

 

食べ物はふんだんにあり、

蛇口をひねれば水が出て、

電気を使ってパソコンやスマホをいじれる。

 

不足は何もない筈なのに、

自分の生活には何かが足りない気がする。

 

その足りないものを、

わたしは

 

「《世界》への手触り」

 

として、

このブログで説明していきたい。

 

なぜ、

望みを遂げたのに、

満足が得られないのか。

 

それをこれから、

ゆっくり明らかにしていきたいと思う。